年齢重ねると、時間の過ぎるのが早くなる…っていうけど、たぶんそれはある程度決まった生活パターンの繰り返しになってくるからで、少なくとも僕にとってこの半年間は笑えることも笑えないことも含めて、しっかり時間を感じられていると思う。
なわけで、また間を置いての更新、イキテマス。
最近、いわゆる心理学でやってることの基本って Y = AX でしょ?って思ったり。
要因数を絞るために「ある要因に注目しました」という操作を行って。
一歩飛び出してANOVAを使っても、交互作用が出るとお手上げになるような。
データ数が大事、有意差が大事、というのは理解できなくもない。
でも、よくわからないけどこんな要因について調べられてないから、条件を振ってみて、差が認められました、まる、という流れで何が分かるんだろう?
とりあえず相関を見たら高いですorモデルとして線形でフィッティングしたところよく近似できてます、この二つは関係ありそうです、で何を説明したことになるんだろう?
そこから抜け出る方法論をこの2年半でやってきて、形にできてきた自負はあるけど、敢えてクラシカルなところに一歩戻ってできる研究を思いついて、先週辺りから進めています。
でも一方で、僕がこの研究をすることにどのくらい意味があるのか、は答えが出ず…。
和音の研究は自分じゃなきゃ絶対できない、っていう確信があったから、いろんなもの投げ捨てて学生に戻って進めてきたわけだけど。
でも思うのは、中身の議論について責任持てないまま同僚や後輩の研究にオーサーに入ったり、軽く条件を変えた研究で数を稼いだり、共同研究という扱いにして実績を増やしたり、他にも適任者がいるのに身内で査読したり…業績の表面しか見えないことを利用した「ビジネス研究」の姿勢には染まりたくない。
基礎研究とかいう社会に直接的に役立てないことをやるなら、少なくとも自分の研究者としての理念だったり信念は持っておきたい。名誉や地位を、この世界に持ち込んだらバランスが崩れてしまう。
使命感持って研究をしたいな。
と長くなる夜に思うわけであります。