はじめての研究発表@音響学会。
いろんなところで、いろんな形で知り合ったひとたちが(偶然のひとも多いけれど)見に来てくださったのがうれしい。
同時に、これがスタートになることも実感。
発表終えて、一瞬できた音の空白が何よりそれを物語っていた。
それでも僕もお名前を存じ上げている先生方から、重要な質問とコメントをいただけて達成感もあり。
僕が修士を出る直前に、ふと思いついて書き留めたアイデアが今の研究の源泉。
計算モデルはNAISTの博士課程時代の未発表研究がベース。
実験デザインの骨格は単位取得認定退学したあと、バイオ棟で宅配の待ち時間をすごしていたときに浮かんだもの。
いけそうだ、という確信を得たのは、ATR時代に軽く数名に協力してもらったテストから。
それらを九大に入って3カ月かけてモデルと論理を整理して実験したのが、今日の発表。
単体で見たら、僕の研究はどこから出てきたのかも分からないくらいのテーマだけれど、実際はそうじゃない。
夜友達とも話していたけれど、マンパワーと資金力のある競争相手に、個人が「手法の改善」で立ち向かうのは無理。でもオリジナルとみなせるくらいぶっ飛んだ発想で、後追いで抜かれないところまで先に進めたら勝算はある。今回の発表はそれを意識していて、絶対にこれまでの研究手法では追えないところを見せたつもり。さらにもうあと2か月分の「貯金」もある。あとは僕次第。
スタートを切らせてくれた、今のラボやお隣ラボの皆さまに感謝しています。
それから、もう一度やりたかった研究をやろうという気持ちに自然とさせてくれた関西の音楽×脳勉強会の皆さまは、本当にありがたい存在。ようやく紙の上の妄想で語っていた話が日の目を見てうれしい。
とりあえず今日はそういう気分に浸りつつ、ゆっくり。
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